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暗黒時代(あんこくじだい、希)とは、古代ギリシアにおける紀元前1200年から紀元前700年頃までの間における文字資料に乏しい時代のこと。ミケーネ文化、前古典期(アーカイック期)の間にあたる。また、この時代のうち前1059年から前700年頃は土器に幾何学文様の描かれたことから幾何学文様期と呼ばれる事がある。 また、暗黒時代と呼ぶ事が不適切として初期鉄器時代と呼ばれる事が普及しつつある。 == 序 == 古代ギリシャではミケーネ文化が繁栄していたが、『前1200年のカタストロフ(前1200年の破局とも)』をきっかけに崩壊、それまで使用されていた線文字Bも使用されなくなり文字資料が乏しくなった。この状況はギリシャ人とフェニキア人が接触することによりアルファベットが成立してエーゲ海地帯に普及するまで続く。 このカタストロフの内容については各種異論が存在するが、このカタストロフが古代ギリシャ史における分水嶺と化しており、カタストロフ以前を研究する学者は考古学者、カタストロフ以後を研究する学者は歴史学者と分け隔てられていた。そのため、暗黒時代は考古学者、歴史学者の両者から敬遠される時代であった〔周藤 (1997-a)、p.174.〕。 その後、考古学的調査の進展によりそれまで収集されたデータの分析が行なわれることにより、暗黒時代という分水嶺を打破しようとする学者らが現れることになり、それまでの暗黒時代の印象が大きく変化することになった。この変化により暗黒時代の研究が進み、それまでギリシャ古典期の慣習や制度を説明する際に『その起源は暗黒時代にさかのぼると思われる』とされ、ある意味便利な常套句として用いられてきた暗黒時代について様々な異論が提出されることになった〔周藤 (1997-a)、pp.174-175.〕。 その論争を通じて暗黒時代の解明が進められている。また、古代ギリシャにおける暗黒時代はそれ以前やそれ以後の時代と比べて低調な時代ではあったが、本当に『暗黒』の時代であったわけではなく、『暗黒時代』と呼ぶことが不適切であるとする学者も存在し〔キャンプ、フィッシャー(2004)、p.88.〕、『初期鉄器時代』と呼ぶ事が一般化しつつある〔周藤(2006)、p.84.〕。また、暗黒時代の存在自体を疑問視する意見も存在する〔周藤 (1997-a)、p.189.〕。 その原因は何にせよ、ミケーネ文化が崩壊したことにより古代ギリシャ世界は新しい時代へ突入することになる〔 モアコット (1998)、p.31.〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「暗黒時代 (古代ギリシア)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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